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メイドさんのひらひらフリルのついた真っ白エプロン、結構かわいい姿である。しかし、何時ごろからこのエプロンを使用するようになったのか、その歴史は案外知られていない。時代は古くないようで、19世紀後半らしい。貴族の館で使用人の制服をそろえるのは、やっぱりお金が懸かること。お金持ちの貴族でなければ綺麗な制服をそろえることは無理だった。貴族にも貧富の違いは当然あった。金持ち貴族は、使用人に綺麗な制服を支給できたし、休暇やその他福祉厚生も良かった。一方、貧乏貴族はケチでシミッタレ、自分たちは贅沢しても、使用人には容赦なく節約・倹約と五月蝿かったらしい。イギリスのあるメイドさんの暴露本「英国メイドの世界」は戦前から戦後にかけてのお屋敷の裏話が詳しく書かれている。この本は労働者階級、特にお屋敷で働く使用人たちの日用がわかる最初の本で、その後のメイドモノの走りだそうです。そういえば、映画「日の名残」では貴族の屋敷で働く執事の話が描かれ、映画賞も沢山取りました。ソレも「英国メイド~」があってこそ、生まれたようです。

家政婦は見ていた、日本の人気ドラマですが、コレは英国貴族の裏側を暴露するほどのインパクトはなっかた。ドラマの金持ち振りがたいしたことがないからでしょう。日本では欧米社会のような上流社会はありません、あっても桁が違います。欧米社会の特権階級ぶりは、半端ないもののようです。身分差別が見えない壁のように未だにあるらしい。ウィリアム王子と結婚したケイトさん、これからどうなるかな?ダイアナ妃のようなイジメが待っているのかな。最近のヨーロッパの王室は市民からお嫁さんが来ているけど、離婚も多いから最後まで気になるわ~~013.gif
カミラ夫人の弟マーク・シャンド氏は日本でも一冊本を出している。1992年の出版「象と歩いたインド」という旅行記らしいが、残念なことにすでに絶版、よほど人気がなかったらしい。某熱帯雨林のレビューでは植民地時代的威張る白人、ひれ伏すアジア人的気分満載の旅行記らしい~~。イギリスの貴族階級社会には未だに人種差別的気分が濃厚なのだろうか?なんとなく気になる本ではある、市立図書館には無く、県立図書館に発見する。いつか借りて読んでみよう。

ところで、イギリスの有閑階級の暇つぶしが大変~~的生活を、労働者階級がどれだけ憧れたのかを、「エドワーディアンズ」というエドワード7世時代1901~1910年の貴族の生活を書いた本がベストセラーとなったことから想像できるらしい。イギリスに限らず、労働階級の市民たちが金持ちの上流階級的生活に憧れることは、昔から沢山の昔話のストーリーに充分に現れている。貧しい正直な主人公が、色々あって最後に金持ちになり幸せに暮らしました、めでたし、めでたし、と終わるのだ。しかし、金持ちは大抵、貧乏人を馬鹿にするマインドを持っている。金持ちに憧れる貧乏人に聞きたい、貧しさから脱出した後に、他の貧しい人々を馬鹿にする人間となりたいのだろうか?人道主義的に考えるならば、貧しき人々を差別することは最低!!!となる。労働は辛く、つまらないと考えてしまうのも事実だ。市民階級は一生働き続けるのである。労働に哲学と生きる意味を見つけ出せたら、ソレこそが最高の幸福だろう。金持ちの暇を持て余す生活に憧れることは、愚かである。本当だよ~~003.gif
訃報である、カミラ夫人の弟であるマーク・シャンド氏享年62歳は、旅行作家として活躍していた。マーク氏は社会活動もしており、ゾウの保護団体の資金集めのためのオークションがニューヨークで開催、それへの出席のためのアメリカ滞在中の事故死である。マーク氏は夜のパーティ会場にいたが、風に当たりたいと外に出た。氏は、そこで足を滑らせ転倒する。ニューヨークの病院に運ばれたが、死亡が確認された。カミラ夫人も夫のチャールズ皇太子も、突然の訃報に悲しみを隠せない。オセアニアに公務で滞在中のウィリアム王子とキャサリン妃にも、マーク氏の訃報は届いているのだろうか?ネット社会の現在、地球の裏にいても何でも筒抜け、便利だね。ジョージ王子は義理の大叔父さんに、遊んでもらえなくなったね。初めての公務をがんばったねって、マーク氏に褒めてもらいたかったね。

ところで、カミラ夫人の実家のシャンド家は、ダイアナ妃の母親フランシスが再婚した相手、ピーター・シャンド・キッド氏と親戚だ。母フランシスは、ピーター氏と再婚するもその後、離婚する。晩年は慈善活動に打ち込んだ。ダイアナ妃の父も有名な流行作家のバーバラ・カートランド氏の娘であるレイン氏と再婚。父の再婚相手レイン氏はダイアナ兄弟から嫌われ、父の死後家を追い出されるように出て行った。ダイアナ妃の不幸には、この両親の姿が遠因なのだろうと思う。どうか、ジョージ王子には、家庭の不幸を経験してほしくないと、勝手に考える野次馬であった。007.gif
日本の春の味は春の七草から始まる、それから様々な山菜が楽しみな季節となる。筍やワラビにゼンマイ、ツクシにセリにヨモギと春の里山はご馳走が待っている。季節の旬の味を楽しむことはヨーロッパも同じらしい、特にホワイトアスパラは大人気。19世紀、印象派のある画家がホワイトアスパラの絵を描いて、お金の変わりに渡したといったエピソードがあるそうだ。アスパラガスに土を被せて日光をさえぎると白いまま育つ、コレがホワイトアスパラである。19世紀に欧州で盛んに栽培、あっという間に人気の野菜となった。筆者は缶詰入りのものしか食べたことがない、それにそれほどコレが美味しいと思っていない。したがって、欧州のホワイトアスパラ人気がいまひとつ理解できない~~。005.gifしかし、ヨーロッパでは待ちに待った春の味なんだろうな~~042.gif日本人の筍ご飯のようなものなのかな?
初めてのご公務、ジョージ王子が生後8ヶ月で立派にお勤め。ウィリアム王子やキャサリン妃と共にオーストラリアへやって来た。かつての植民地だった英連邦は、今も国旗にユニオンジャックが描かれている。オーストラリアもニュージンランドも女王を宗主国の君主としている。そのため、ジョージ王子も両親と共にご公務と相成る。で、丁度イースターと重なった今回のお出かけ、オーストラリアの珍獣ビルビーとのご対面である。このビルビーは、オーストラリアではイースター・ビルビーと呼ばれている。耳がウサギのように長い、そこでこの国のイースターのウサギの代わりをしているのだ。有袋類のビルビー、夜行性で雑食、砂地に穴を掘り巣を作り、四本足で跳ね回る。子育ての袋はお尻のほうに開いている。ウサギのようなネズミのような生活をしている。そして、やっぱり固有種の悲しさ、絶滅危惧種だ。ビルビーは2種類いたが、ひとつは絶滅して生き残った一種類が保護され、繁殖計画で何とか生き延びている。ジョージ王子から名前をもらったビルビーのジョージ君、人気者になって絶滅寸前の仲間共々世界の関心を集めてほしい。いつか、数が増えたら、日本の動物園に来てね016.gif

オーストラリアにいる筈のない動物、人間が持ち込んだ。ウサギやネコ、キツネにラクダ、ヒツジにハエ、外来種の強さでどんどん繁殖。オーストラリアの固有種は気がつくと風前のともし火、自然が破壊されている。日本人の知らない珍獣たちが、姿を見ないうちに死に絶えることもある。そんなことがあってもいいのか~~047.gif珍獣ビルビーは、ポケモンのピカチュウのモデルになった動物だという。ポケモン人気の立役者ピカチュウの誕生は、ビルビーがいたからこそだ。どうかひとつ、珍獣ビルビーをこれからも応援していただきたい!!!!
# by sakulasou567 | 2014-04-22 13:00 | 社会 | Comments(0)